買取保証付き仲介という選択肢。メリットと注意点を不動産のプロが解説


「売れなかったらどうしよう」「できるだけ高く売りたいけど、時間がかかるのは困る」
そんなお悩みをお持ちの方に、ひとつの選択肢としてご紹介したいのが「買取保証付き仲介」という方法です。

今回は、この制度の仕組みやメリット・注意点について、実際のご相談事例も交えながらご紹介します。


■「買取保証付き仲介」とは?

通常の仲介では、買主が見つかるまで市場で販売を行い、条件が合えば契約・引き渡しという流れになります。一方、「買取」は不動産会社が物件を直接買い取るため、早く現金化できる代わりに価格はやや抑えられることが一般的です。

「買取保証付き仲介」は、その中間のような仕組みです。

最初は通常の仲介として売り出しますが、一定期間内に売れなかった場合は、あらかじめ取り決めた「保証価格」で不動産会社が買い取ることを約束する方法です。


■この方法のメリット

・売れなかったときの“保険”になる

万が一、一定期間内に買主が見つからなくても、保証価格で売却できる安心感があります。

・買い替えや引っ越しのスケジュールが立てやすい

「〇月までに資金が必要」といった場合でも、計画が立てやすくなります。

・結果的に高値で売却できることも

市場で売却活動を優先するため、運よく早期に買主が見つかれば、保証価格より高く売れる可能性もあります。


■注意しておきたいポイント

・保証価格はあくまで“下限”

保証価格は市場価格よりやや低めに設定されるのが一般的です。

・条件や期間の確認が必要

保証が適用される期間や条件には制限があります。たとえば「3か月間売れなかった場合」など、契約内容をよく確認することが大切です。


■こんな方に向いています

  • 一定の期間内に確実に売却・現金化したい方

  • 住み替えや買い替えで、次の資金のめどを立てたい方

  • 相続などで取得した不動産をスムーズに手放したい方

最近ご相談いただいたお客様の中には、県外にお住まいで、相続によって引き継いだ空き家を売却したいという方がいらっしゃいました

その方は「頻繁に現地に行けない」「管理が大変だけど、できれば高く売りたい」というお気持ちがありました。
こうした状況では、一定期間は仲介で買主を探しつつ、それでも売れなければ確実に売却できるという“買取保証付き仲介”の仕組みが非常に有効です。


■まとめ

買取保証付き仲介は、「高く売りたい」と「早く売りたい」という相反する希望をバランスよく叶える選択肢のひとつです。

とはいえ、すべてのケースに万能というわけではなく、契約条件や保証価格の内容をよく理解してから利用することが大切です。

状況に応じて最適な売却方法をご提案しますので、ご不安な方はぜひお気軽にご相談ください。


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